「バーグ」完全攻略!試験本番で迷わないシュロスバーグ・ハーズバーグ・ギンズバーグ

【はじめに】 キャリアコンサルタント試験では、キャリア理論が頻繁に出題されます。特に「シュロスバーグ」「ハーズバーグ」「ギンズバーグ」は、名前が似ているため混同しやすい理論です。しかし、それぞれの特徴を正しく理解していれば、試験本番で迷うことなく選択できます。


1. シュロスバーグの理論:成人の発達理論
【概要】
ナンシー・シュロスバーグは、人生の転機がキャリアに与える影響を分析し、「転機の適応」が重要であると提言しました。転機には「イベント」と「ノンイベント」があり、それらにどのように対応するかがキャリアの発展に影響を与えます。
【ポイント】
4Sモデル(状況・自己・支援・戦略)
 ・状況(Situation):現在の環境や置かれた状況
 ・自己(Self):個人の性格や価値観
 ・支援(Support):周囲からのサポートやリソース
 ・戦略(Strategies):転機に対処するための方法や計画
キャリアの転機の例:転職、昇進、退職、一時的な休職など
正しい対応:4Sモデルを活用して転機に適応することで、キャリアの成功につながる
【試験出題例】
 ・「シュロスバーグの4Sモデルの構成要素を選んでください」
 ・「キャリアの転機の具体例として正しいものを選んでください」


2. ハーズバーグの理論:動機付け要因・衛生要因
【概要】
フレデリック・ハーズバーグは、仕事の満足度が「動機付け要因」と「衛生要因」の2つによって決まるとする二要因理論を提唱しました。
【ポイント】
動機付け要因(満足を生む要因)
 ・達成感、やりがい、責任、成長の機会
衛生要因(不満を防ぐ要因)
 ・給与、労働環境、人間関係、福利厚生
給与の考え方: 給与は衛生要因に分類され、改善することで不満を減らすことはできるが、直接的にモチベーション向上にはつながらない。
【試験出題例】
 ・「動機付けに該当しないものを選んでください」
 ・「ハーズバーグの二要因理論に基づいて職場改善策として正しいものを選んでください」
 ・「衛生要因が不足すると、職場でどのような影響が出るか?」


3. ギンズバーグの理論:職業発達の3段階
【概要】
エリ・ギンズバーグは、職業選択が一度の決定ではなく、段階的に進むプロセスであるとする理論を提唱しました。
【ポイント】
職業発達の3段階
 1. 空想期(幼少期):現実的な考えを持たず、自由に夢を描く段階
 2. 試行期(思春期):興味や価値観をもとに職業選択を模索し、試行錯誤を繰り返す段階
 3. 現実期(青年期以降):職業選択の決断を行い、実際に進路を決定する段階
【試験出題例】
 ・「職業発達の3段階の正しい順番を選んでください」
 ・「試行期の特徴として正しいものを選んでください」
 ・「ギンズバーグの理論に基づいて、現実期の特徴として正しいものを選んでください」


【試験本番で迷わないために】
キャリアコンサルタント試験では、シュロスバーグ・ハーズバーグ・ギンズバーグの理論が頻繁に出題されます。それぞれの特徴を理解し、試験本番で迷わないようにしましょう。
押さえておくべきポイント
 ◆ シュロスバーグの理論:「4Sモデル(状況・自己・支援・戦略)」で転機の適応を説明する
 ◆ ハーズバーグの理論:「動機付け要因」と「衛生要因」の違いを理解する
 ◆ ギンズバーグの理論:「空想期・試行期・現実期」の3段階で職業選択のプロセスを説明する
 ◆ 試験では理論の応用事例が問われる:具体例を意識して理解すると解答しやすい
 ◆ 繰り返し問題演習をすることが重要:過去問や類似問題を解き、アウトプットを意識する
キャリア理論は複雑に思えますが、それぞれの違いを整理すれば理解しやすくなります。この記事を参考に、試験対策を効率的に進めてください!

松田 朋之(まつだ ともゆき)
経歴サマリー
1988年生まれ、神奈川県横浜市出身。金融業界での営業・融資業務を経て、人材業界でのキャリアコンサルティングに従事。その後、Web・IT業界の人事へキャリアチェンジし、採用・広報を中心に経験を積む。現在は東証グロース上場企業で新卒・中途採用を担当。第25回(2024年3月)試験で国家資格キャリアコンサルタント試験に合格。
キャリアコンサルタントをはじめ、人事・心理・メンタルヘルス関連の資格を多数保有。多様な業界・企業フェーズを経験し、職種や環境に柔軟に順応できる強みを活かして、キャリア相談や組織課題のサポートを行う。

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