キャリアコンサルタントの資格を取ろうとしたきっかけはなんですか
キャリアコンサルタントの資格を取ろうと思ったきっかけはいくつかあります。
私は自分の仕事であり、職業である経営コンサルタントとしての能力を高めたいと考え、どんな方法があるかをずっと模索していました。具体的に言うと、私のクライアントである経営者の方が考えていること、彼らの問題意識や本当の気持ちを深く理解し、もっと彼らの役に立つ方法を真剣に探していました。
私は経営コンサルタントとして、様々な企業の経営者、識者、アカデミアの人達とミーティングやインタビューをする機会が沢山あります。そうした機会の中で、彼らの話す言葉の背景を正確に感じているのか、話をしっかり引き出せているのか、彼らの気持ちを深いレベルで理解した上でインタビューをしているのかと、疑問を持つことが多く、彼らの言葉に共感できるためには何か手立てがあるのではと思っていたからです。人の気持ちや考え方をちゃんと理解するためには、キャリアコンサルタントの知識が絶対必要だと考えました。心理学的な知見や知識、本当に必要な傾聴のテクニックを学べる資格は、他にはなかなか無いと考えています。
後は、人事の面談などに臨む人のサポートをしたいと考えていました。私は人事の面談などを担当することも多いのですが、最近の傾向に、どう考えても「あなたはミスマッチですよね」という人が増えているように感じます。自分のキャリア、知見、経験をポジティブに捉えるのは良いことなのですが、転職をしたい会社が求める人材像をあまり理解せず、一方的で独りよがりに自分の知見やキャリアをアピールする人が増えてきています。自分の思う方向で自分のキャリアを開拓するためには、受け入れる側、つまり会社側と自分の接点を見る目線、相手の状況を理解する力が、どうしても必要です。そうした力の蓄積の仕方をサポートしたいと考えました。
この講座を受講しようと思った理由を教えてください。
キャリアコンサルタントの資格を取ってから、知識の進化のために、キャリアコンサルタントの様々な組織が開催する講習会やロールプレイの参加を続けていました。参加を繰り返していくと、確かにコンサルティングのレベルが上がるという実感はあるのですが、コンサルティングの幅や深さの中で、自分のレベルが客観的にどの辺にいるのかがわからないジレンマがありました。実際のコンサルティングの現場で、今も自分の知識が本当に使えるレベルなのかどうかということです。この講座はカウンセリング強化コース、アドバンスコースも含めて、コンサルティングに必要なことを体系的にしっかり学び、そして、使えるキャリアコンサルティング力を蓄積する絶好の機会になると思い、受講を決めました。
この講座で得たことで現実的に使えるようなイメージっていうのを得られましたか
ジョブ・カードをコンサルティングのプロセスの中でどうやって使うとか、セミナーで何をテーマ設定にすると注目されるようになるかとか、そもそもキャリアコンサルタントとして自分の唯一無二の価値をどう定義し、それをどうブランディングするかなどは、他の既存の養成講習では決して学べません。他の養成講習では学べないビジネスベースに乗せるための知識を獲得し、実践的、現実的に使えるイメージを得られました。特にアドバンスコースで得られたものが大きかったです。二つのコースを比較すると、カウンセリング力強化コースは、学んできたことをもう一度復習整理し、自分の頭の中に体系的に入れるコース、つまり自分の知識を整理して自分のものにするということ。アドバンスコースでは、それを踏まえた上でどう使うとか、どういうふうにして自分を実践的なマーケットで売るかを現実的に考えていくコースです。これは他の養成講習では見かけないコンテンツでした。この2つのコースを通して得たのは、コースで得た知識、自分の特徴、仕事で得た経験を統合化させ、どう自分のユニークな価値を市場に打ち出すかという大切な視点に他なりません。